ごあいさつ
社会の役に立つ 自動車リサイクル事業者を目指して。
TCRグループは、「自動車リサイクル事業者にとって、適正処理が最大の責務」という理念を掲げ、1989年1月に発足。当初の活動は、適正処理技術や国内外市場の把握、実態調査など、TCRメンバーの相互研賛と研修活動に重点を置いていました。当時は、まだバブル期末で、使用済み自動車が大量に排出。自動車リサイクル事業者の多くは、利益性の高い高年式車パーツのリサイクルにのみ注力し、本当に不要となった車の処理や、作業過程の中で環境に与える影響については、まだあまり配慮されていない時代でした。 そのような中、TCRグループは、こうした誰もかえりみない車の処理や環境保全こそ自動車リサイクル業界に与えられた使命、と考えたのです。 バブル崩壊後、日本の社会は、限りある資源を有効活用していこうという方向に大きく転換。何よりも、このかけがえのない地球環境を、これからの世代のために、より健全な状態で残さなければならないという考え方が、広く浸透しました。 2005年1月には自動車リサイクル法も施行され、21世紀は環境保全やリサイクル実効率など、これまでにも増してトータルバランスのとれた地球環境への対応が必要とされます。 またTCRグループは、今後想定される取組み事項として、 ①リサイクルの高度化への取組み ②次世代自動車(FCV、EV)への対応 ③CO2削減への貢献 を念頭に置き、関連業界との連携をさらに深め、より一層の資源有効利用、環境保全対策に取り組むとともに、自動車リサイクル事業の核となることを目指し活動してまいる所存です。皆様の一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。TCR会長 栗原 裕之