カーリサイクルの仕組み
日本では、約年間350万台の使用済み自動車が排出され、国内でリサイクル・適正処理がなされています。
現在、この使用済み自動車は、次のような流れでリサイクル・適正処理が行われています。
なお、その1台あたりのリサイクル率は、重量比で約95%とたいへん高率になっています。
※ASRとは…“Automobile Shredder Residue”の略で、自動車破砕残さのことです。使用済み自動車からエアバッグ類やフロン類、ドア、エンジンなどの部品を取り外し、破砕(シュレッディング)して有用金属を回収した後に残るのがASRです。日本では2005年に自動車リサイクル法が施行され、拡大生産者責任の考えにもとづき、自動車メーカーが引取・再資源化することが義務づけられています。
1st STEP
まず、最終所有者から、新車・中古者販売業者、整備事業者などに引き渡された使用済み自動車が、自動車解体業者に引き取られます。
2nd STEP
その後、使用済み自動車は、解体業者により、エンジンやトランスミッション、タイヤなどが取り外されて、リサイクルされます。
3rd STEP
残されたボディは、シュッレダー事業者が鉄・非鉄金属、そして樹脂などのシュレダーダストに選別。鉄・非金属はリサイクルされますが、残りのシュレッダーダストは、廃棄物として埋め立てられます。
限りある資源の有効活用や埋め立て処分量減少のためにも、
この廃棄物をできるだけ少なくし、再利用・再資源化することが、
使用済み自動車のリサイクル活動にとって、重要な課題になっています。